卵黄が2つまたは3つ入っている卵のことを「複黄卵」といいます。黄身が二つ入っていれば二黄卵、3つ入ったものは「複黄卵」と呼ばれています。これは、2個または3個の成熟した卵胞が同時に排卵されるか、または、先に排卵された卵胞が鶏の卵管上部にあるときに排卵され、これら複数の卵胞が輸卵管を通過するとき、卵白分泌部から分泌された卵白に包まれ、そのまま産卵されたものです。
複黄卵の大部分は、産卵期間が完熟していない若い鶏が産出することが多く、原因としては、産卵初期のため、産卵リズムやホルモンの分泌機能が不安定であることからです。初産開始後2週間くらいから2ヶ月程度の期間に多く見られますが、日齢(鶏の年齢)の経過に伴って産卵リズムやホルモンの分泌機能が安定するため、徐々に少なくなります。
ですから、黄身の数が多いだけで、食するのに何ら問題のないたまごなのです。1個のたまごで2つの目玉焼きができますから、お得なのかもしれません。